Amygdala

Turns on

少々マズい事態になっている。

少々マズい事態になっている。 新しい職場での現場がなくなり、収入が全く途絶えた。売れる機材は全て売り払ったが、その金も尽きた。これは予想外の事態だった。 10日後には自分のやっているバンド(カンタベリーとザッパに見守られながらストーンしたピカ…

ヘンリー・カウを聴いてくれ

以前以下のような記事を書いて好きなバンドの布教をしたことがありました。 ソフトマシーンを中心とする所謂「カンタベリーシーン」のバンドは他にもハットフィールドアンドザノース(彼らによる一世一代の名曲「Mumps」は以前に当ブログでも気持ち悪いオタ…

SSを書きました

雨が降りナメクジたちが活気付く、彼らの春の楽しみを求めて。 気が付くと一ヶ月間働いておらず、このブログも更新していなかった。 特に意識的に毎月更新を心がけていたわけでもなかったが、飽きっぽいわりになんだかんだこのブログも二年目に突入したらし…

ぱりぱり外側中身はふわふわトーキョー

ハーマン・メルヴィルの短編小説に「バートルビー」という一篇がある。 ウォール街の弁護士が雇った男バートルビーは筆耕以外何を頼んでも「I would prefer not to」(「しない方がいいのですが」、という風にも訳されるが元々英語としても違和感のある言い…

ある一枚の絵について

自宅に一枚の絵が届いた。 否、この状態ではただの箱だ。 去年の11月ごろあるサイトであらかじめ注文しておいたもので、正確には記憶していないが2万円ほどしたように思う。木の枠と色のついた紙に2万円は決して安くない買い物だ、少なくとも私にとっては。 …

無渺息災

職場をクビになってからひと月以上経ち、私はまだ無職だった。 昼過ぎに目覚め、顔を洗い、タバコを吸い、図書館で本を借り、申し訳程度にハロワのディスプレイに向かい、コーヒー屋で本を読み、求人誌を拾い、公園で鳥を眺め、家で楽器を触り、Youtubeでレ…

ニンニクとスティルトンチーズで夢を見ようとした

ツアーから帰国すると、いつものように近所のスーパーで日清キャノーラ油を積む生活が始まった。店内の蛍光灯はあまりにもまぶしく、古くなった揚げ油の匂いとイチゴの媚びたような赤ばかりが目に焼き付く。とにかくここは明るすぎる。 そういうわけで、仕事…

あるアニメのファンが原作者にブロックされるまで

ひとつ懺悔をしたい。 とはいえ個室で教誨師や司祭に対してする類のものではなく、この記事を通して不特定多数の読者の皆様に対して行うものだ。該当の作品やそれに関わった方々を貶すような意図は全くないためここではあえて作品名を伏せ、厄介なファンがや…

【ディスク・レビュー】『トライナリー・妻と恋人のおやすみからおはようまで、バイノーラルな生活CD』(2018)

ヘッドホンをつけて目を瞑れば、そこは彼女と貴方だけの空間に――。バイノーラルによるヘッドホンバーチャル立体音響でのつばめ、アーヤ、ガブリエラ、みやび、神楽、千羽鶴との生活。それぞれの彼女との「モーニング」「ディナー」「ピロー」を、存分にお楽…

『IUCN レッドリスト 世界の絶滅危惧生物図鑑』は面白いけどかなり気が滅入る本だった

最近巷では「ざんねんないきもの」やら「どんまいないきもの」やらと生物の形質をホモ・サピエンスの価値観から評する読み物たちが好評を博しているらしい。日本における哺乳類研究において今泉氏の功績の大きさは言うまでもなく、生物に興味を持つ子供を増…

恋ヶ崎さんの痕跡を求めてフランスに行った

さて、イタリア編まで書いたツアー日記ですが、早々に飽きてしまったので更新もやめてしまいました。 私がヨーロッパにいる間に「デイトラ!」(詳しくは以下の記事参照:どうやらサービス終了後も更新され続けるソシャゲのお知らせページがあるらしい - Amy…

ピザとパスタに飽きた奴から死んでいく

この記事の続きです。 なんやかんやでイタリアにいる。 10/30 カレンツァーノ - ローマ 昨夜ルカに連れられたどり着いた投宿先だが、誰の家なのか皆目わからない。とにかく今日我々の運転や手伝いを行ってくれるのがアンディ(仮名)だ。アンディは体毛が濃…

他人の海外旅行に「いいね!」を押さないために

なぜ、SNSで日々流れてくる他人の海外旅行の写真はとても退屈なのだろう。 知らない外国人に囲まれてニコニコ笑う知り合いの顔、スマホの小さな画面越しに見る観光名所、カラフルな料理と魚たち。この情報過多社会はそれら全てを記号のように味気なく変換し…

ソフト・マシーン (Soft Machine)という奇妙なバンドのファンを増やしたい

ジョジョの奇妙な冒険の第5部アニメ放送が始まりましたね、作中でブチャラティたちを襲うパッショーネのギャング、マリオ・ズッケェロのスタンド*1名であるソフト・マシーンも他のスタンド同様洋楽由来の元ネタがあります。 ソフト・マシーン - Wikipedia 彼…

個人的2018年の古人類学注目ニュース

田舎で老人と語らい、山でキノコを追い、砂浜に打ち上げられた魚の死骸を一通りつつき回した後にtwitterを開くと、そこでは相も変わらずエロい服を着せられた若い女の似姿が大量に流れ、画面の大半を埋める広告は膨らみ、カントリーマアムは縮み、日本は今…

どうやらサービス終了後も更新され続けるソシャゲのお知らせページがあるらしい

去る2018年8月31日、全国500人くらい(当方によるガチ恋ユーザー数推定値)のオタクに消えないココロの傷を残し、惜しまれつつもサービス終了*1したトライナリー。 当ブログでも幾度となく気味の悪い怪文書を投下したので筆者の没入具合、ダメージの受け具合…

天然キノコを採って食っています

平成最後の夏という表現も手垢にまみれていますが、とにかく2018年の夏は断続的な長雨によって終わりを告げました。 自分含め長雨を好む人は少ないでしょうが、そんな雨の合間にも唯一の楽しみがあります。そう、キノコ狩りです。 野生キノコの採取、料理は…

ぼくの心をあなたは奪い去った - 「拡張少女系トライナリー」との別れを辛くするシンプルな方法

◆とりあえずこれ聴いてください。今まさにこんな気分になっています。シンプルなのに胸を打つ曲、良い歌詞だ。 ---- 平成最後の夏にトライナリーが終わった。サービス終了した。 1年かけてじっくり彼女たちに心奪われた私は挙句その接続を絶たれ、オキシトシ…

コウモリと1週間暮らしてみた

友人にコウモリを預かってほしい、と頼まれた。 海外旅行中の預かり手がいないとのことだったので特に断る理由もなく引き受けることにした。とはいえコウモリの世話は初めてだし、猫(ブリティッシュショートヘアーの少し不愛想な個体)を飼っているので隔離…

路上栓抜き(アウトドアオープナー)の季節がやってきた

連日気温35度、湿度60%以上が当たり前と化し、完全に熱帯性気候に呑まれた感のある日本。もはやフィリピンとかタイとかエジプトの方が涼しいらしいです。 この不思議な天災大国はエロと酒のマナーには異様に寛容なことで知られ、路上における飲酒が先進国と…

「拡張少女系トライナリー」は一体何を拡張したのか? ―精神分析と多元化する自己意識

カラフルでポップさを強調したデザインのアプリケーションに対し一見違和感があり、おや?と思わせるようなタイトルの組み合わせ。表題のアプリゲーム「拡張少女系トライナリー」についてのおおまかな説明は前述しているのでそちらをご覧いただくとして、当…

ティクターリクが可愛いという話をしたい

日本のポピュラー歌手aikoの歌に「ア~ テトラポット登って~」という一節がある。 ググってみたところ2000年に発表された「ボーイフレンド」という曲で、50万枚を売り上げる大ヒットとなったようだ。良い曲ですよね。ここでいう「テトラポット」がさしてい…

荒川で泳ぎながら原始的ホモ属の系統樹の見直しについて考えてみた

「拡張少女系トライナリー」のサービス終了(参照:「拡張少女系トライナリー」という早すぎた恋愛RPG、或いはアイロニカルな没入について - Amygdala)という精神的ショックによって不可逆的にその日の仕事をバックレた私は、禊のため全裸になって荒川で泳…

「拡張少女系トライナリー」という早すぎた恋愛RPG、或いはアイロニカルな没入について

白い画面に何か書き記したいという想いのままに、いくつものブログや個人サイトを開設しては何度か更新し飽きて放置するという行為は数年ないし十数年以上のインターネット歴を持つ人々にとっては普遍的に共有できる衝動のように見受けられる。 私にとって…